進級、進学、新社会人の皆様、おめでとうございます。
唐突ですが『メモリー足りてますか?』
この機会に・・・とお手持ちのパソコンをWindows10に無償アップグレードして気持ちも新たに勉強にお仕事に取り組もうとお考えの方もおられるでしょう。
そんな弾む気持ちに水を差すつもりはありませんが、Windows10へのアップグレードに少々ご注意下さい。
それは、Windows10で必要になるリソース(主にメモリーでしょうか?)が足りていない事によるトラブルです。
Windows7や8、8.1のユーザーさんはパソコン画面の右下に現れる『無償アップグレード』の案内が気になっておられる筈ですが、これが何度も出てくるのでついには根負けしてアップグレードに踏み切られる・・・という流れが多いですね。
このトラブルWindows7のユーザーに特に多いのですがWindows7では全く問題なく使えていたので『大丈夫だろう』と安易にWindows10にアップグレードすると速度低下や『応答なし』に陥ってしまうというケースです。
原因はまず『メモリー不足』でしょう。
Windows10にアップグレードすると皆さんまず驚くのは起動とシャットダウンの速さです。
「うおー速くなった!Windows10最高じゃん」と感動してしまうのですが、デスクトップ画面の表示前に読み込むべきものを出来るだけ少なくして、その他は立ち上がった後にバックグラウンドで読み込むという事が見た目の速さを演出しているのだろうと推察されます。
さて、ここで問題になるのはメモリー実装量が2GB以下のWindows7パソコンです。
先日、Windows10にアップグレードして同様の障害でお困りのお客様の実機を確認したところ、OSやその他常駐しているプロセスだけでユーザーが何も使っていなくても1.5GB程メモリーを消費している事がわかりました。
という事は実装しているメモリー2GBの残り500MB未満のメモリーでインターネットやエクセルを使う事になる訳です。その為にメモリーに入りきらなくなった情報をハードディスクに頻繁に書き込みに行くので足を引っ張られて動きが緩慢になり、挙句に『応答なし』になってしまうという訳です。
これに加えて陰で『WindowsUpdate』が実行されている場合もあり、ハードディスクがずっとビジー状態になってしまうのでタイムアウトになり最終的に『エラー』になる…という構図です。
解決策は、まずはメモリー増設です!
簡潔に言いますと、Windowsが32ビット版ならOSが認識する最大量の4GB。
64ビット版なら8GB程度実装しておくのが妥当だと思います。
一時期は円安のせいで輸入のパソコンパーツが全般的に割高感がありましたが、今はさほどでもありません。
パソコンを快適に使う為に、是非メモリー増設を試していただければと思います。
デスクトップパソコンやノートパソコン、各社製品ともメモリー増設はユーザーでも可能な作りになっている筈ですが、中には筐体を開けるのが厄介な機種もありますので、ご自分ではちょっと不安・・・とためらわれるようでしたら、ソーヨーピーシーにご相談下さい。
お客様の機種に適合するメモリーをお探ししてベストプライスにてご提供致します。
※取付・交換作業費は出張料込みで3,000円にてご提供中です(業界最安値に挑戦中!)
さらなる高速化はSSDへの換装です!
32ビット版Windowsでは扱えるメモリーの上限が決まっていて、その量は4GB未満です。
その為、パソコンのハードウェア仕様上はもっと多く実装出来るとしても意味がありませんから増設する場合でも合計が4GBになるようにします。
しかし、これではまだダメな場合があります。
それは動作にメモリーを多く必要とするアプリケーションを使うとどうしても頻繁にハードディスクに1次記憶を書き出す『スワップアウト』という処理が発生する事です。
メモリーが十分にあればこうした『スワップアウト』は発生しないのですが、限られた動作環境では避けられないところです。
ハードディスクは転送方式の規格・バージョンにもよりますが、読み書きの速度を決めている回転数は5,400rpmか7,200rpmのどちらかです。
使う側からすると回転数の速い7,200rpmのハードディスクの方が反応が良くなります。
しかし、それでもバックグラウンドでWindowsUpdateなどのセキュリティ対策機能がハードディスクにダウンロードし続けていたりすれば当然足を引っ張られて遅くなってしまいます。
そこで「もっと速く動くHDDは無いの?」となる訳ですが、その要件を満たすのが『SSD』という訳です。データ転送の規格は通常SATAで古い物でも転送速度1.5Gb/sという速度の枠を超える事はできませんが、SSDはHDDよりも遥かに速いレスポンスで動きますのでスワップアウトによる足を引っ張られるような事はなく、ほぼメインメモリーの拡張のようなイメージでしょうか。
私が使っているレノボのThinkPad R60など既に10年前の機種ですがHDDをSSDに換えたところ劇的に速くなりましたから、もっと新しいパソコンをお持ちの皆さんのパソコンなら効果はより大きい筈です。
SSDが世に出た初めの頃は「SSDは寿命が短い」「容量が少ない」と言われていましたが、今はそうでもありません。
ある調査では徹底した『酷使テスト』の結果、通常の使用なら20年は使えるという報告もありますから私達の使用ではSSDの寿命に悩まされる事はほぼ無いでしょう。
また「容量が少ない」というのも最近は1TB(テラバイト)の製品もあり、当てはまりません。
OSとオフィスソフト、エクセルやワードのファイルがたくさんあっても実際には120GBほど有れば足りますから、実質SSDドライブは8千円台で手に入りますのでパソコン本体の買い替えよりは遥かに安く済みます。
この際、ご自分のパソコンをしっかり強化したいとお考えの方はメモリー増設+SSD換装を検討してみられてはいかがでしょうか?
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