こんにちは!今日は延長サポートがあと1年を切った”Windows Vistaパソコン”を買った時以上に快適に使えるようLinuxをインストールして活用する事をお奨めしたいと思います。
Windows Vistaは2007年1月末に発売されたWindowsの1バージョンですが、既に後継のバージョンであるWindows7、8、8.1、10と駆け足で4世代も進んでしまっているので忘れられてしまっている感があります。
でも、現在のWindows10でも使われている多くの技術はこのVistaで最初に取り入れられたという歴史もあり、未だにそのユーザーインターフェースは古臭さを感じさせません。(店長の私見です)
そのWindows Vistaがこのところ、いろいろと不便な事になりつつあるのです。
それはChrome(クローム)などのウェブブラウザソフトを提供するGoogleさんがVistaへの対応を打ち切りまして、新しくインストールしようとしてもダウンロードの時点でメッセージが表示されてしまうのです。
また、FireFoxブラウザでもFlashプラグインを使ったオンラインソフトを組み込む事が出来なくなっており、古くなったパソコンを文部科学省の『プログラミン』を子供の教材用に使おうとしてもダメという悲しい状況になっています。
普通の感覚としては、古くなったパソコンは最新のソフトのサポートを受ける為に比較的新しいWindowsのバージョンを要求されるのですが、そのパソコンが新しいWindowsに対応しない場合はあきらめてそれ以外の用途で使う(エクセルやワード、インターネット閲覧、メール)事になるのですが、今やそれもだんだんままならなくなっているのを感じます。
※店長は仕事の為に購入したMS Office 2016がVistaに対応していなくて愕然としました。
1つの方法としてはそのパソコンの性能がWindows7に対応している物であればWindows7を購入してインストールするという方法も勿論アリです。
しかし現在、以下のような難題がいくつか存在します。
- 今さらWindows7を買うのに抵抗感がある(簡易パッケージの物でも1万円以上する)
- 上記商品はAmazonやヤフーショッピングで簡単に変えますが海賊版と呼ばれる不正コピー版があたかも正規品のように売られていて、ハズレに当たるとマイクロソフトの認証で弾かれてしまい、使う事ができません。(返品要求もできますが、そんな時間が勿体ないです)
- 機種に依存する装置が内蔵されていると場合によってはWindows7用のドライバーが提供されていない事で正常に動作しない可能性がある。
ではWindows8や10のパッケージを買えば良いの?かと言えばそうでもありません。
ネットショップで購入できるWindows製品の多くはどうやら不正販売されている物が多いようで、安く買える半面『イチかバチかの賭け』みたいな事になってしまっていますのでこんな危険な事はありません。
大変前置きが長くなってしまいましたが、今現在の状況はやや古くなってしまったパソコンに安全で確実、そして安価にインストールできるのはLinuxしかないと言えます。
私は下手の横好きでLinuxが世に出た1980年代から自宅のパソコンにインストールして遊んでいましたが、長い間それはあくまで『趣味の世界』であり『UNIXの学習用OS』としての位置づけでしたが、今は違います。
2014年4月8日に延長サポートが終了したWindowsXPの記憶もまだ新しいですが、この時、大量のXPパソコンをどうするか?という問題は社会的な大問題になりました。
具体的には
- WindowsXP専用に開発したソフトウェアを使わなくてはならない。
- 企業や官公庁で大量にあるパソコンを一度に新しいものに買い替える事は困難。
- 同様に既に販売されていたWindowsVistaはユーザーインターフェースが異なるので不安。
それに対応する為の救済策としてWindowsXPの使い勝手とユーザーインターフェースをできるだけ変えずに安価に移行できるLinuxディストリビューションの開発が進められていました。
但し、これは政府が率先して推奨する方法ではありませんでしたので、それほど広まる事はなく、コンピュータ事情に詳しい一部の企業や地方自治体で採用されるにとどまりました。
実に勿体ない話です。
パソコンに求められるスペックもXPパソコンで十分快適に動作するように調整されたこれらの軽量Linuxは実はとても素晴らしい仕上がりなのです。
例えば、私が好んで使っている”Lubuntu(ルブンツ)”というディストリビューションは圧倒的にユーザーフレンドリーは”ubuntu”ディストリビューションをシステムの負荷を減らしたバージョンのようなもので見た目も使い勝手もほぼWindowsXPですが、個人的には更に洗練されている印象です。
Linuxディストリビューションにはこの”Lubuntu”の他にも軽量化を目指して開発された”Xubuntu”(ズブンツ)や”Kubuntu”(クブンツ)などどういうソフトを組み合わせるかで独自性を出しているものが存在しており、それぞれに良い点があります。
※Linuxディストリビューションの種類については『ふうせん』さんが公開されているブログ『Linuxを入れよう』に詳しいので是非ご参考にされてみてはいかがかと思います。
今後、最新Linuxの使用レポートをお届けしていこうと思います。
それではまた!
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