みなさんこんにちは!
『WPS Officeが凍結』と聞いて何のことだか?とお思いの方、多いと思います。
ですが、KINGSOFT OFFICEという名前は聞いた事があるかも知れません。KINGSOFTという会社は中国のソフトウェア会社で、KINGSOFT OFFICEといえばあのMicrosoft Officeとそっくりな互換アプリです。
今日は、このWPS OFFICEのLinux版がダウンロードできなくなったというお話をします。
「マイクロオフィス高いからな〜、マクロも使わないしこれでいいかな」
とKINSOFT OFFICEを買い求められた人もあるでしょう。
このKINGSOFT OFFICEは日本国内では5千円前後の価格で販売されていますが、実は海外では無償でダウンロードして使えるアプリとしてユーザーの支持を集めています。
何しろ、見た目もほぼマイクロソフト製品と変わらない上に古いオフィス製品のメニューバーと同じ配列にモード切替できるとあって新しいMS Officeの変貌ぶりに抵抗を感じていた人には本当に有り難いソフトなのです。(私もMSの新製品のリボンメニューには未だに馴染めません)
さて、このKINGSOFT OFFICEの海外版の製品名称が”WPS OFFICE”というわけです。
WはWriter(Word互換)、PはPresenter(Powerpoint互換)、SはSpreadsheets(Excel互換)という意味で、Accessなどのデータベース製品はありません。
ですが、世の中のほとんどのパソコンユーザーはこの3つがあればだいたい仕事はできますから、この無料のソフトは大変ありがたい存在だったという事ができます。
今日のお話はそのWPS OFFICEの中でもLinux用のパッケージについてです。
WPS OFFICEはWindows用だけではなく何とLinux用もずっと提供され続けていて、マイクロソフトが最新の2016バージョンを発表するとWPSの方も2016バージョンを!という感じで次々と新バージョンを出してきます。正直言って「こんなに露骨なコピー製品をずっと作っててよくマイクロソフトから訴えられないな」と思うことしきりです。
まぁ、1消費者の立場としては無料で使わせていただけるものは有り難く使うという考えで、私はLubuntuをインストールしたPCにWPS Officeを入れて使っていたのですが、唯一面倒なのは標準では日本語が選択できず、別途日本語化ファイルをダウンロードしたものをインストールする必要があったという事。
それが・・・実は最新バージョンのWPS OFFICE2016では何と標準で日本語も選択可能な状態になっていました。
という事は日本人も無料でWPS OFFICEが使える事になった訳です。
それに気付いて「凄いなー」と思っていたある日(正確には6月2日)からダウンロードサイトからWPS OFFICE本体のダウンロードができなくなってしまいました。
ダウンロードできるのはWPS OFFICE用のフォント集だけです。
サイトには英語で「何らかの理由でダウンしています」的なコメントがあるだけで「できるだけ新しいバージョンの公開につとめます」という感じの事しか書かれていません。(6月10日現在も)
う〜む、これは日本語化が標準でサポートされた事による圧力か?
※Windows版はダウンロードできるのですから不思議です。
少なくともWindows以外でMicrosoft Officeと同等機能を使えるようにするのを阻止しようとしているように見えるのですが、どうなのでしょう。
この件は個人的にも気になる事ですので、今後もウォッチして行きたいと思います。
それではまた!
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