みなさんこんにちは!
先頃7月7日(七夕)にJAXAの宇宙飛行士、大西卓哉さんらを乗せたソユーズ宇宙船が無事7月11日に国際宇宙ステーションに到着したというニュースが入ってきました。
何はともあれ、これから4ヶ月に渡る実験棟『きぼう』でのミッション頑張って下さい。そこで写真を1つご紹介…
写真はまさに日本が誇る国際宇宙ステーションの一部である日本の実験棟『きぼう』の内部ですが、大西さんの右肩横(向かって左)あたりに黒いノートパソコンらしきものが見えますね。
知っている人は知っている…Lenovo の ThinkPadです。
Lenovoのパソコンといえば「サポートが最悪」とか「中国の百度(バイドゥ)のアプリを勝手に入れてる」とか「PCの情報を勝手にメーカーに送信させてた」など聞こえの悪い話が多いのですが、このThinkPadというノートパソコンの開発ストーリーをご存知でしょうか?
そもそもこの Think Pad というノートパソコンの企画&設計をしたのは日本IBMの神奈川にあった大和研究所というところです。
IBMは米国の企業ですが、日本支社とも言える日本IBMの設計部隊に自由な発想で…と任せて設計されたのが最初と聞いています。
IBMの製品には既にLAPTOPパソコンはあったと思われますが、ポータブルな製品がなく、そういう物は日本が得意な分野であったのは確かです。
製品自体のクオリティの高さはもちろんですが、当時の日本IBMや米国本社のトップの方々の粋な計らいもあってIBMの社是?でもあった『Think!』の文字を戴いた製品として商品登録に至ったと聞いています。
この ThinkPad は今や国際宇宙ステーションだけでなくF1レースのチーム『マクラーレン』の現場サポートチームが使うパソコンとして使われる常連機種としても定着しています。
なぜでしょうか?
それは、比類なき『堅牢さ』でしょう。
最近ではThinkPadを見習って製品耐久試験を売りにしている他社製品もちらほら見受けられますが、ThinkPadは発売当初から落下試験や液晶のヒンジの開閉試験などを実施しており、それらの高い耐久性をパスした型式の物をを製品として販売していたので、NASAの採用基準にもさほど問題なくクリアしたのでしょう。
※既に終了しているNASAのスペースシャトルにもThinkPadは積み込まれていました。
先ほどThinkPadの良さは『堅牢さ』だと言いましたが、それだけではない良さが実はいろいろとあります。
2つ目のポイントは『トラックポインタ』です。
黒いキーボードの中央にあるあの赤い『丸ポチ』はThinkPadのトレードマークですが、このトラックポインタは文字入力中にマウス操作をする場合でもキーボードから手を離す必要がなく、マウスパッドを置くスペースも不要という大きな利点があるのです。(トラックパッドでも手をキーから離す必要がありますよね?)
ですから、文字入力を行う仕事の方は本来持って来いの筈です。
3つ目のポイントはメンテナンスのし易さだと思います。
国産のノートパソコンメーカーの物に比べてリペア(修理用)部品の入手し易さは群を抜いていて、ネット上で調べてもThinkPad専門のパーツショップや修理業者さんもたくさんあります。
ま、ちょっと腕に覚えのある方ならネットからハードウェアマニュアルをダウンロードすれば簡単に内部の部品交換ができてしまうという点も優れています。
この点は某アッ○ル社がハードウェアのメンテナンスをユーザーに解放していていないのとは正反対の考え方なのですが、私はこちらの方が好きですね。
最後にもう一つメリットとして付け加えますと、ThinkPadは使用できるOSの幅が広いという事です。
ある筋の情報では(別に特殊な情報源ではありませんが)国際宇宙ステーションで稼働しているThinkPadのOSはMicrosoftがWindowsXPのサポートを打ち切った段階でLinuxに切り替わったとの事です。
具体的にはDebianというディストリビューションのLinuxで、これはLinuxの中で大きく2派に分かれる内の1つの大きな流れと言えるものです。
Debianは勿論ソフトウェアライセンスは無料ですが、とびっきりのエンジニアが開発に携わっていてセキュリティ対策も随時行われていますからこれを使わない手はありません。
そして、そのDebianをベースにして、より一般ユーザーが使いやすいようにパッケージングされたのが "Ubuntu"ディストリビューションという訳ですが、Ubuntu自体は結構先進的で比較的高いハードウェアリソースを必要とするので、できるだけ軽く動作するようにとデスクトップ環境を賄うWindowsシステムを軽量な”Lxde”というシステムに変えたものが”Lubuntu”です。
数年前の標準的なスペックのパソコンでも十分に動作するのがこの”Lubuntu”なので、私はこれをお勧めしています。
そんな訳で、国際宇宙ステーションの雰囲気をご自宅で味わうには『ThinkPad+Linux』という事になりますね。
かくいう店長もその雰囲気に浸る1人です。
そしてソーヨーピーシーではThinkPadの中古も取り扱います。
旧型の ThinkPadにLubuntuを入れて最新PCと同じパフォーマンスを引き出す事は普通に実現可能な事なのです。
ご興味ある方は是非ご相談下さい。[お問い合わせ]
それではまた!
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