IPV6じゃないとダメなの？

こんにちは、店長です。

今日はインターネット接続で必要になるインターネットプロトコル(これがもう既に難解ですが)、“IPV6”についてお話してみます。

IPV6を知らないと（金銭的にも）損をする？かも知れませんよ！

“IPV6”とはそもそもなんぞや？という疑問に簡単にお答えしますと、パソコンに割り当てられるIPアドレスという名札みたいな役割の3桁×4個からなる番号が有るのですが、繋がったネットワーク上ではそれぞれのパソコンがどれも異なった番号になっている必要があります。

これは郵便物を同性同名の人に届ける為に『郵便番号』『住所』『建物』『部屋番号』『姓名』が必要なのと同じです。

ところがご存知の通り、スマートフォンやタブレットが爆発的に増加した事に加えて、これからはIOT(モノのインターネット)という家電から小さなセンサーまでもがインターネットに接続される時代を想定した時にこのIPアドレスの番号が足りなくなってしまう！とう事が予測された為に発案されたのが“IPV6”です。

Wikiによると

”IPV4”＝『アドレスの値を8ビット単位でドット（.）で区切り、十進法で表記する。』

のに対して

”IPV6”＝『128ビットを表記する際、IPv4と同様の表記では冗長になりすぎるため、アドレスの値を16ビット単位でコロン（:）で区切り、十六進法で表記する。』

だそうです。

これによって扱えるIPアドレスの数が従来10の32乗（約43億個）だったのがIPV6では何と10の128乗（約340澗(ｶﾝ)個）使える計算になり、足りない事はあり得ないという仕様です。

さあ、これで規格は出来たのでさあ使って下さい…と言ってもまだすぐに全ての端末機器が移行できる訳ではありません。

移行の為にはパソコンを含む端末のハードウェアやのOS（の通信プロトコルドライバー）が”IPV6”に対応している必要がありますし、インターネットと自宅や会社内のネットワークを中継している『ルーター』も対応していなければならないのです。

店長の仕事場もまさにこの『ルーター』が対応していない状態でした。

その為、NTT西日本が運営する『CLUB NTT-West』のポイント還元の応募処理がIPV6環境からの接続でないと受けられないという憂き目に遭ってしまいました。

事の経緯はちょっと長くなりますが身近に起こりうる事例だと思ってお読み下さい。

当店ではWindowsパソコンも扱いますし、MacやLinux、各種タブレットの活用方法についてもご提案をする立場ですのでできるだけ広い視野でそれぞれの持つ『良さ』の発見に努めているのですが、最近Appleの"iCloud"を使ったレポーティングツールの運用を考えておりました。

で、iCloudを使おうかと残容量を見ると「すっ、少ない！」

複数のApple製品で同じApple IDを使っている為、いろんなバックアップがここに集中しているのがその理由ですが、仕事のツールとして使おうと思った場合、標準の５GBではかなり厳しい。

料金表を見ると月額130円で容量を50GBまでアップできる事がわかりました。

これならそこそこの量のデモデータを入れていてもきっと大丈夫です。

で、この支払いを貯まっていたNTT CLUB-WestのポイントをAppleのiTunesカードに交換して支払えば当分の間は4年以上タダで使える事になるので「これはいい！」と考えた訳です。

さっそくNTT CLUB-Westのサイトで手続きを進めていき、最後の通信環境確認？のステップで残念ながらエラーが出てしまいました。

表示されたガイダンスをよく読むと、どうやらこうしたポイントからプリペイドカードなどへの有価証券的な物への交換は契約回線からの応募でなければ受け付けない事に今年の秋から仕様が変わったようでした。（今年の春に同じ事が出来てましたから）

もちろん、私がポイントの交換申請をしているのはNTT西日本の『フレッツ光ネクスト隼』ですが使用しているWifiルーターが古く、IPV6には対応していないのです。

私自身、通常の仕事や家庭のインターネット利用状況からしてもIPV6の必要性を感じていませんでしたので2004年製のルーターを未だに大事に使っています。

こんな訳で、本来なら他に使い途の無いNTTのポイントを有効に使える筈の権利がIPV6に対応していないという理由で使えないという状況に陥ってしまったのです。

こうなったらいつもお客さんにオススメしているWifiルーターのアノ機種を私も購入して使うしか無い！と以前の私なら衝動買いしてしまう所ですが、現在使っているルーターは壊れていないし速度的に困っている訳でも無いのにポイント交換の為だけに出費してルーターを買うのってどうなの？と思いとどまったという次第。

という訳で、今後はちょっとしたサービスを受けるのにもIPV6を使ったインターネット接続でなければダメな事がどんどん出てきそうな予感がします。

これから無線ルーターを購入してお使いになる方は全く気にする必要の無い事かも知れませんが、こういう事もあるのか…と頭のスミにでも置いておくといいかも知れません。

もし、購入するとしたらどんなWifiルーターにするか？店長のオススメは以下の製品です。