こんにちは!店長です。
みなさん、スマホ持っておられますか?(それともガラケー派ですか?)
数年前のバラ撒きともとれるようなスマートフォンの安売りに加えて最近では『SIMフリースマホ』というどこの会社の通信サービス用のSIMカードでも使えるという格安のスマートフォンが世に出た事で更にスマートフォンの普及を加速している感じがあります。
さて、今日はそのお手元のスマホのアプリを自分で作ることが出来たら?というお話。
さてさて、スマートフォンのアプリってどうやって作るんでしょうか?
スマホやパソコン関係好きの人なら書店でアプリ開発の書籍のコーナーを一度は覗いてみた方もおられるでしょう。
『簡単に作れるスマホアプリ』とか『30分で作れる・・・』など簡単そうに思える題名の本を手に取って開いてみても「ん?」て感じでよくわからないなんて事もあるでしょう。
私もそうでした。
特にiPhoneやiPadなど”iOS”の端末用のアプリではApple純正の”Xcode”(エックスコード)というソフトウェア開発ツールが用意されていて、これで開発するのが基本とされています。ま、基本はあくまで基本でして、その他の開発ツールを使う事も方法としてはあります。
でも、そのハードルの高さたるや・・・。
はっきり言ってこれはプログラミングのプロの開発ツールです。開発中のアプリの動きをシミュレーションできたりしてなかなか至れり尽くせりなところは素晴らしいですが、ソースコードを書くのが当たり前な部分がある上に『英語版のみ』という不親切さ。
『スマホといえばやっぱiPhoneでしょう?』という人も多いので、アプリ開発もiPhoneをターゲットにしたいと考えるのも人情ですが、この”Xcode”を使いこなすにはそれなりのお勉強が必要です。(現にXcodeの教育コースが商売として成り立っています)
もうちょっと簡単なのは無いの?と思いますが、私の『モノ探し』のアンテナに反応する物が見つからないのです。
どうしてもiOSで手っ取り早くアプリを作りたい!という場合はMicrosoft製品で言うところのデータベースソフト”Access”に似た開発環境である”FileMaker”という開発ツールを購入すればあらかじめ用意されているテンプレートに手を加える事でそれなりに動くアプリは作れそうです。
(但し、これもデータベースを使ったソフトウェア開発の知識が無いと無理!)
70過ぎの通称『コンピュータおばあちゃん』がスマホアプリの開発で商売しちゃってるというニュースがありましたけど、この方は特別中の特別。
もっとハードルを下げないといくら何でも・・・
そこで、おススメなのがAndroid用開発ツール”App Inventor 2”(アップインベンター2)です。これは何とWebブラウザの中で開発が出来てしまう言わば『クラウド開発環境』とも呼
べるもので、Googleのアカウント(いわゆるGメールアドレスです)を持っている人なら無料で使えるものです。
元はGoogleとMIT(マサチューセッツ工科大学)との共同開発?だったプロジェクトだったようですが、ほぼ完成したあたりからMITが運営管理しているAndroid開発環境として提供されていて、現在は”App Inventor 2”にバージョンアップされている訳です。
この開発環境、一言で表現するなら『タダでコードレスプログラミングできる優れもの』でしょう。
「ん?コードレス?」と引っかかった方もおられるかも知れません。
ここで言っている”コード”というのはプログラミングでいう『ソースコード』の事で、いわゆるプログラミング言語の記述の事を言います。
これが、英語っぽかったりするのですがやはり独自の世界ですから勉強して習得する必要がある訳です。
ところが、この”App Inventor 2”にはコードを記述する部分がありません。
最初から画面レイアウトをデザインするようなエディタがあって、そこに必要なレイアウトや機能パーツを貼り付けていって、それぞれの機能(ボタンを押した時の処理など)はブロックと呼ばれる機能をパズルのピースのようにはめこんでそれぞれの動きについて設定していく事でアプリができるという訳です。
ただ、この説明もかなり端折った内容で、初めて見る人には英語の表示ばかりなので面食らってしまうかも知れません。
でも、既にこの”App Inventor 2”を使ったアプリ開発の手ほどきをされているブログや情報サイトを解説しておられる先人も多数おられるので、これらを参考にする事で少なくとも『プログラミング言語の習得』というステップは不要になります。
オンライン上にある開発環境なのでパソコンに専用の開発システムをインストールする必要もありませんし、画面に表示されるQRコードを手元のAndroidスマホで読ませるだけで開発中のアプリが試せるという凄い機能もあります。
※これ凄く便利なんです。ちょっと機能を修正すると瞬時にスマホのアプリが更新されて正しく動くかどうかが試せるのです。
標準のパーツだけで作っていくととても貧相な感じなのですが、ボタンや背景画像を別のグラフィックツールなどで作成したものを転送して貼り付けるとデザイン次第でとても完成度の高い見栄えのする仕上がりになりますから、結構なものが作れます。
もし「スマホのアプリを作ってみたいんだけどどうすれば・・・」と入り口で迷っておられる方は”App Inventor 2”がおススメですよ!
参考までにApp Inventorの使い方を詳しく紹介されているサイトのリンクをご紹介しておきますのでご興味のある方はご覧になって下さい。
以前私も購入した以下の本が日本語で入門にはちょうど良いかも知れません。
※ちょっと古いのですが、使い方や考え方は学べると思います。
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