こんにちは!店長です。
しばらくブログの投稿が途絶えておりましたが、皆さんいかがお過ごしでしたか?
さて、本日は家にお子さんがおられるご家庭のインターネット接続の制限についてのお話です。
幼児から小学・中学・高校生まで、今や年齢を問わずスマホなどを使って動画やインターネット上のコンテンツが見放題になっているのが現状ではないでしょうか?
有名なところではNTT東日本・西日本のFlets光に代表されるような高速回線が固定電話を光電話に移行するのと同時に契約されたり、ケーブルテレビ会社のサービスの1つとして家庭にインターネットが使える状態が整っているご家庭も多いのではないでしょうか?
最近ではインターネットに接続する為の契約会社ISP(インターネットサービスプロバイダー)が契約時に設定済みの無線LANルーターを無償で提供してくれたりという事で無線LAN(Wi-Fi)環境も整い、家の何処にいてもパソコンやスマートフォン、タブレットが使えるようになるというとても便利な状況です。
特にドコモやau、ソフトバンクなどの携帯電話会社で購入したスマホやタブレットは各社が設置した基地局経由で通信するデータ通信料が家庭内の無線LANを使えば使い放題になるとあって、経済的な面でも大人にとっては助かります。
さて、今回の話題である『保護者による制限』というのは通常『ペアレンタルコントロール』という表現であちこちに記載されている事があります。
これは無線LANルーターなどの機能や先述のISPによるサービスを使って子供がインターネット上にある有害な動画や情報にアクセスできないようにする為の手段の事を言います。
ご自宅にある無線LANルーターの箱書きや説明書を注意深く読みますと、こうしたペアレンタルコントロールの機能が付いているという製品があります。
ではこの機能を使いたい!と恐らく誰もが思うでしょう。
あるお客様からこうしたご相談がありまして、そういえば我が家でも時々問題になる話題でもあったので設定方法を確認してみたところ、ちょっと愕然とするような事がありました。
それは、こうした無線LANでのインターネットアクセスを制限する方法には『抜け道』があるという事です。
私などもこの機能があれば安心では?と思っていたのが一転して「だめだこりゃ!」となってしまいました。
さて、それは何か?
”https”のサイトはアクセス制限できない!という問題です。
では”https”ってなんでしょうか?
インターネットを閲覧する時に直接アクセスする必要がある場合などに入力するホームページのアドレスの先頭にこうした文字が付いているのをごらんになった方は多いと思いますが、これがURLです。
※URLとは、Uniform Resource Locator(ユニフォームリソースロケーター)の略。
ホームページアドレスとも呼ばれ、インターネット上にある情報の場所を指し示す住所のようなもの。
この先頭には従来"http://"というように(えいちてぃーてぃーぴー)という文字が付いていましたが、ここで問題になっているのは"https://"(えいちてぃーてぃーぴーえす)と最後に"s"の文字が付いています。
この"s"はSecure(安全な)の略で、この“https”ではインターネットの通信でやりとりされるデータに暗号化が施される事から個人情報を悪意あるネット犯罪者から盗み見られてしまう可能性があるという事で近年はホームページを含むインターネットサービスのサイトは殆どこの方式を使っています。
そうすると無線LANルーターが持っているペアレンタルコントロール機能では子供に見せない為の設定ができないという事になってしまうのです。
この事がどうにも私には腑に落ちないのですが、無線LANルーターのメーカーの情報をいくつか調べてみたのですが、よくよく読むと”https”のサイトは制限不可である事が記されていました。
Googleさんのサイトはもちろん”https”ですね
ペアレンタルコントロールの機能といえば各メーカーのいずれもおおよそ同じなのですが、特定のスマホなどの端末を指定して、その端末に制限をかけたい時間帯を設定します。
そして、その制限時間帯にアクセスしても良いサイト(ホワイトリスト)のURLを設定するか、逆にアクセスしてはいけないサイト(ブラックリスト)のURLを設定するという事になっており、これが出来たら何と便利な事でしょう。
この方法でアクセス制限ができれば子供の使っている端末を一旦預かってから設定するというプロセスが不要ですからこうした対処に子供が反抗的な態度を示す可能性を考えると精神的にも楽な筈です。
しかし、そうでは無かった…orz
無線LANメーカーではこうした問題を回避する為にスマホ側にインストールするアプリを提供する事で対応しているところもある様子。
残念ながら、これはそのメーカーの無線LAN装置にのみ対応しているということらしいので、手持ちの無線LANルーター用にこうした管理機能を持ったアプリを提供していない場合はちょっとお手上げかも知れません。
有害サイトに繋がる検索エンジンやリンク集の類いであっても最近は”https”だったりするので困ってしまいます。
<結論>
少し説明書やお使いの無線LANルーターのメーカーのヘルプ情報などを読んでお子さんのスマホやパソコンなどの端末を直接指定した『アクセス制限』の設定方法をマスターしましょう。(ペアレンタルコントロールとは別の機能です)
最近の無線LANルーターの設定機能もそれなりに進化しているので、このような場合あらかじめ指定しておいた端末(複数でも可)を『制限する/制限しない』のスイッチの様に切り替えて使えるものがありますから、必要に応じてこのスイッチをオン・オフすればお子さんから端末を取り上げる事無くインターネットへのアクセスをやめさせる事が可能です。但し、先にこうした事を本人に説明して納得してもらっておく事も大事なのではないかと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。
どうしてもわからない!ちょっと直接来て見て欲しい!というご相談も大歓迎ですが、この件に関してサポートできる地域は富山県内呉西地域に限らせて頂きますのであしからずご了承下さい。m(_ _)m