こんにちは!
当店のサイトのアクセス状況を見ますと、私の書いている記事の中では「古いパソコンの活用」に関するものが圧倒的に閲覧数の上位になっています。
これまでもたびたびそのての記事を書いてきましたが、今回もう一度総括してみたいと思います。
そして、今回は店長イチオシのZorinOS 12.3の事について書いてみます。
一般的なOSの問題点
まさに、皆さん古くなったパソコンをどうしたら良いのか?と考えておられるということなのでしょう。
私は随分以前から自称『OSマニア』でして、Linuxなどはバージョン1頃から自宅のパソコンにインストールして楽しんでいたくらいのものです。
もちろん私はWindowsやMacも使っていますし、不遇の歴史を辿ってしまった国産OS『B-tron超漢字』なども持っていました。
でも、インターネットやアプリの使われ方がおおよそ定まってきた昨今はどういうインターフェースが使いやすいか?という形が定まりつつあるのではないかと私は思っています。
スマホやタブレットなどの指での操作を主にするものは置いておいて、キーボードとマウスを使うパソコンの形態をしたものであれば、やはりWindowsやMacの操作に準じたものであれば殆どの人は使い勝手の上で迷う事は殆ど無いでしょう。
但し、私が常々OSが目指すべきと考えているのはユーザーが必要としている以上の機能を標準機能として盛り込み過ぎない事です。
ちょっと極論になってしまうかも知れませんが、Windows10はあまりにも多機能過ぎてダメです。
まして、自由度がありすぎてWindowsのデメリットでもあるGUI設定の緩さがパソコンの操作に不慣れな人には混乱を招く要素がありすぎです。
その様(さま)は、ライバルであるAppleのMacに対して「こっちはこんな機能もあってこんな事ができるんだぜ!」とでも言いたげに見えますが、私に言わせれば「バカだろ?」です。
ユーザーが操作する為のWindowシステムのメニューや操作体系がごちゃごちゃしていて、覚えにくいというのは致命傷だと思うのですが、Microsoft社内ではいろいろなビジネス戦略上『簡単に使える』のはきっとダメなんでしょう。
じゃあ、Macはどうなの?
Windowsに比べるとかなりシンプルなので良いと思います。
ですが、インターフェースの至るところがWindowsとは逆になるように設計されているのでWindowsの操作に慣れてしまった人からするととても息苦しいGUIかも知れません。
★もちろん、ずっとMacを使っている人には使いやすいインターフェースですが・・・。
但し、価格がそれなりに高価なので、安価な中古を・・・と古いMacを買うと痛い目をみます。
痛い目?それは、最新のMacOSをインストールして使うにはCPUやHDDが遅くて使い物にならないなどの憂き目に遭いやすいという事です。
考えてみて頂くとわかるのですが、人気のMacが何故安価に中古市場に出回るのでしょうか?
それは時々行われるMacOSのメジャーバージョンアップにハードウェアが耐えられなくなり、それを使うことがストレスだからに違いありません。(要は使い物にならないから・・・)
中古のMacを快適に使うには可能ならばメモリーを増設し、HDDを市販品のSSDに交換してOSを再インストールするという方法がありますが、後者はApple社が認めていない事でもあり、なお且つハードウェアの構造上の問題でHDDの取り外しとSSDの取り付けの難易度が高いのです。
※当店ではMac mini(2014Late)とiMac(2011)のSSD交換で激速Macに復活させました。
ChromeBookは?
ChromeBookというのはWindowsやMac、はたまたスマホやタブレット用も存在する、皆さんおなじみのウェブブラウザ『クローム』をそのままOSにしてしまったノートパソコンですが、私個人的には◎(二重丸)です。
ご存知のように、クロームはGoogleの開発したブラウザですが、同社のG-Mailアドレスにひも付けされた各種サービスや追加機能がどの端末であっても使えるというメリットがあります。
これは本当に便利で、ネットやアプリの使い方がパソコン自体にあるHDDが主体でなくなった現在はごくわずかしかストレージを搭載していないChromeBookは必要十分なスペックを備えています。
驚きなのは新品の価格が3〜4万円しかしないのに動画再生に必要なグラフィック性能は十二分で、ネットワークに問題がないのであれば、FullHDの解像度のYoutube動画も途切れたりカクついたりする事はありません。
唯一の問題点と思われるのはキーボードの配列です。
家電量販店の店頭にChromeBookが並んでいるのを見た方は殆どいないと思いますが、米国では教育現場で引っ張りだこなのに、日本市場ではChromeBookは存在しないも同然の状態です。
ChromeOSはもちろん日本語対応しているので、インターフェース画面も日本語ですし、日本語の入力も標準で可能です。
しかし、日本にChromeBook市場が無いので、メーカーがわざわざ日本語キーボード仕様の製品を作らない為、キーボードは『USキーボード』しか存在しません。
当然日本語モードに切り替える為に使う『半角/全角』キーは無く、代わりに[ctrl]+[space]という操作が必要になります。
ま、それだけなので慣れてしまえば問題ありませんが・・・。
しかしながら、メインのパソコンをWindows、サブ機をChromeBookで・・・という向きには使い勝手が異なるので少々煩雑かも知れません。
さて、Linuxですが
Linuxはバージョン1の頃から使っていたのでこれまでの変遷をずっと見てきましたが、日本語化が困難だった時代・・・日本語の表記が変・・・そんな頃から比べると今のLinuxの完成度は完璧の域に来ていると言えます。
でも、ご存知のようにLunuxには星の数ほど(大げさかな?)ディストリビューションと呼ばれるローカライズされたバリエーションがあって、どれがどうなのかよく分からなくなっているのが現状です。
ではどのディストリビューションが何に適しているとか、どれが使いやすいか?という事も普通の人にはわからないでしょう。
たくさんの人がソーヨーピーシーのサイトを見に来てくれているのは古くなってWindows10が使えないパソコンをどうしたらいいか?を知りたがっているのですから、そういうユーザーにピッタリのLinuxのディストリビューションをお知らせしましょう。
それがZorinOS 12.3です。
おすすめする理由は、なによりもパソコンの性能は低くてもOKという事。
そして次に大事なのが、GUIにおいて使用上の配慮が行き届いているという事です。
また、Linuxはどれも軽量級かというとそんな事はなく、古いパソコンにインストールするのに適したものとそうでないものがあり、使い勝手もどこまでWindowsに準拠しているかどうか?という点が使いやすさの判断基準となります。
こんなふうに突き詰めていくと個人的な好みもあって『誰にでも』というのは難しいかもしれませんが、敢えて独断と偏見で言わせていただければ、ZorinOSが最高です。
<ZorinOS12が素晴らしい理由>
- 10年前のパソコンでも問題なく動く(でもCore2Duo&2GBのHDDは推奨かな?)
※更に非力なCPUの場合はLite版を導入する事で更に快適に動作させられます。 - OSのGUIだけでなく追加インストールしたアプリも日本語化が細部まで施されている
- ウィンドウの操作方法や日本語入力のキーボード操作がWindowsと共通している
- アイコンやツールバーのあらゆる部分が一貫したデザインでGUIが洗練されている
- GUIがとにかく良く出来ていて、わかりやすく、誤操作を防ぐように設計されている。
- 他のLinuxもそうだが、市販のプリンターが使える(特にエプソン製はドライバーが充実)
ざっとこんなところですが、とにかく完成度の高さがZorinOSのベースとなったLubuntuや更にその元であるubuntu Linuxよりも洗練されていて、使えば使うほど感心させられる仕上がりです。
例えるなら、Windows、Macと並ぶ『新OS』と言っても差し支えないといったところでしょうか?
「えー?そんなOSあるなんて聞いたことないよ」と思われたあなた! ぜひ試してみて下さい。
そして感想を聞かせて下さいね。