みなさんこんにちは!
古いPCの再生利用をご紹介している当ブログにようこそ!
さて、今回は古いパソコンの再生に欠かせないLinuxの中でもユーザーフレンドリーさで群を抜くubuntuファミリーの中でも最軽量を目指してパッケージングされている”xubuntu”(ズブンツ)の最新バージョン18.04を私がボータブル用に使っているThinkPad T60にインストールしてみたお話をします。
ThinkPad T60は2007年に製造されたThinkPadシリーズがLenovoに製造が移管されて間もない時期の製品です。
その為、本体には『IBM』と『lenovo』の両方のメーカー名がつけられているいわゆる『ダブルネーム』というややレアな機種です(私が勝手に思っているだけ?)
この頃のThinkPadはまだまだ『質実剛健』を体現したような頑丈な作りで、これを使っているとあたかも脳とパソコンが一体化したかのような不思議な心地よさを感じます。(ThinkPad使いの方には解っていただけると思いますが…)
さて、このT60はCore2duoという当時最先端のIntel製デュアルコアCPUを搭載した素晴らしいパソコンですが、発売当初は標準搭載OSがWindowsXPで、その後間もなく発売されたWindows VistaがインストールされるようになるとXPで動作する時のようなキレが無くなり、もっさりした感じになってしまい、多くのユーザーを失望させてしまった実に残念な機種でした。
当時Windows Vistaは後のWindows7でも採用されるようなデスクトップにやたらとグラフィカルな仕掛けが施されていた為に高いグラフィック性能を要求される事になり、それまでに発売されていたパソコンにはとても荷の重いOSだったのです。
さてさて、ですが、今では多くの人が気付いているようにパソコンを使うのにデスクトップにいろんなアクセサリソフトが動いている事に魅力も必要もありません。
そんなパソコンにこそLinuxは最適です。
私はそういう訳でこのThinkPad T60にはいろいろなLinuxをインストールして使い続けてきました。
いろいろ試す中で操作の感じがWindowsに一番近くて違和感がなく、日本語対応がきちんとされている。なおかつ軽量で快適に動作するという事で”Lubuntu”やその派生系とされる”ZORIN OS”は優れていました。
ところが、最近のアップデートによってこれら2つのubuntuフレーバーがT60では起動時に画面が表示されなくなってしまうという問題を抱える事となってしまいます。
どうやら、これらのグラフィック関連のドライバか設定情報がThinkPad T60に合わないものに変わった事が原因と思われ、ひょっとすると一生懸命に調べれば設定ファイルを修正する事で対応が可能なのかもしれませんがそんな事に時間を費やすのは勿体無い…と思いました。
そして、更に別のLinuxディストリビューションを試すか、他のubuntuフレーバーを試す事を選んだ訳です。
で、辿りついたのが『Xubuntu18.04 LTS desktop-i386』でした。
これはubuntuシリーズのご本尊であるubuntu最新である18.04をベースにした軽量Windowシステムを採用したフレーバーです。
現在使っているHDDが古いオリジナルの60GBしかない為、OS自体がコンパクトなのは更に有り難いと思い、勇んで挑戦してみたところ見事『ビンゴ!』
ubuntuシリーズでおなじみのインストーラで手順を踏むだけで完全に日本語対応したデスクトップ環境が出来上がりました。
しかも、起動時の画面が非表示になるという障害もなく快適そのものです。
そして何と!HDD消費が7GB未満で必要そうなアプリはほぼ標準インストールされています。
「うおーっ!完璧ぃ〜〜〜!」
と思わず声を上げてしまいました。
素晴らしいの一言です。
Xubuntuと言えば件(くだん)の軽量化の策としてデスクトップシステムを”Xfce”というものを採用しており、この”Xfce”のマスコットキャラが『子ネズミ』なのですが、以前はこの子ネズミが標準の壁紙に君臨しており、それがちょっと個人的にはマイナス評価でした。
ところが今回インストールした18.04にはそれがなく、Windowsでいうところの『スタートボタン』にあたる部分にのみ『子ネズミ』ボタンが残されていました。
ええ、もう完全にOKです。
標準のウェブブラウザはFirefoxでしたが『ソフトウェアライブラリ』からグーグルのクローム互換のChromium(クロミウム)をインストールすればGoogleのサービスがほぼフル機能で使えますのでもはや無敵と言っても過言ではありません。
これまでにWindowsを使っていた人におすすめするには使い勝手が変わってしまうのは良くないのでは?と思ってデスクトップのシステムがWindowsにできるだけ近いものがいいだろう…と思ってLubuntu押しをしてきたのですが、それらを使ううちに「この程度は気にならないのではないか?」という範囲が見えてきたような気がします。
つまり、Xubuntuのようにタスクバーが画面上にあってもソフトの使い勝手が殆どWindowsアプリと変わらないこの内容なら十分に短時間で慣れてしまえるのではないかという事です。
皆さんも思い入れのある1台のパソコンを何とか復活させたいと思っておられて、画面表示のトラブルに遭ってしまったらXubuntuの事を思い出してくださいね。