こんにちは
私が仕事で使っているメインのタワー型パソコンは自作カスタムパソコンですが、使い始めてもう15年ほどになります。
マザーボードのLANポートに不具合がありましたが「ならば!」とIntel製のギガビットイーサのLANボードを買って付けたりとそれはそれで楽しく使ってきましたが自作で10数年経つと不可解な謎の障害がポツポツ出始めていて、しかも遅い。
このところ、ソフトウェア開発の仕事も増えてきてるのにこのままではヤバい。
そう思って密かに次期主力開発用PC製造作戦を練っていました。
1つは今のパソコンの筐体や電源は流用してアップグレード的な改善方法。
もう1つはそれなりのスペックのメーカー製パソコンのジャンク品を買い集めて正常に動くマシンに生き返らせようという物です。(新品はあくまで買わない)
そんなある日、仕事でよく修理しているHP製のパソコンはどうだろう?と思ってみていたらヤフオクにElite Desk 800 G3 TWという機種が出品されているのを発見。
HPのデスクトップパソコンは企業ユーザーにかなり導入されているのですが、殆どはProDeskシリーズです。
Prodesk 400 DM
Prodesk 400 SF
Prodesk 600 SF
中に真空管でも入っていそうなレトロフューチャーなデザインが私はお気に入りですが、いつも修理で触れている機種の中ではEliteDesk 800 TWなんて見たことがありません。
ちなみにEliteDeskシリーズはProDeskよりも上位シリーズとされていますが、内部の構造とケースのフタの留め方(ネジとスライドスイッチ)の違いとかフロントにUSBタイプCのコネクタが有ったり無かったりという違いかと思ってました。💦
現在使っている自作パソコンのケースがフルタワー型なので、将来的に大き目なグラフィックボードを付けられるようにという事を考えてもやはりタワーが好みです。
そんな私の目に留まったEliteDesk 800 TWとは一体?
それが、以下の写真。
でで~~~~~ん!
EliteDesk 800 G3 TW
「何だよ、ちょっと太くして縦に置いただけじゃん!」という声が聞こえてきそうです。
実際その通りなのですが、ちょっと下の写真を見て頂きたい。
お分かりでしょうか?
この機種はCPUにCore i7を搭載した由緒正しき上位機種です。(厨二かよ)
これは欲しい!いままでCore i3をどこまで高速化できるかに挑戦していた私には遥か雲の上の存在だったCore i7を愛機に持てたらどんなに幸せでしょうか?
と妄想すること3日間。
この出品されたPCがCPU・メモリー・HDDを抜かれた抜け殻のようなマシンと知りつつも8千円台で落札してしまったのでした。
それから1週間、この機種に本来入っていた筈のCore i7 6700をヤフオクで物色し続けて遂に希望価格で落札。
そこから先は普段の修理作業と同じ。
Windows10Proをインストールしていざ起動!
動きました!
メーカーの機種別マニュアルから動作確認されているパーツをきちんと調べてから部品は揃えている訳ですから当然といえば当然ですが、PC本体のマザーボードや電源装置その他のパーツに問題があればせっかく購入したパーツが無駄になってしまうのでそこはやはり心配の種でした。
ともあれ、起動してBIOS画面が表示されたので安堵のため息をひとつ。
HPのハードウェアチェックツール(DIAG)は入っていないので、まだ安心はできません。
ちなみに今回追加した購入したパーツと手持ちのパーツは以下の通り。
- CPU Intel Core i7 6700 3.4Ghz(中古)
- RAM サードバーティ製 DDR4 8GB * 2(新品)
- その他 HP用SSDマウント用ネジ(新品)
- SSD TECLAST製 128GB(所有品)
- HDD WesternDigital 500GB(所有品)
SSDやHDDの容量こそ大したこと無いのですが、その内稼働予定のNAS(ネットワークディスク)が使えるようになればデータの保管はそっちに入れるのでパソコン側はさほど大容量でなくても良いのです。
かくして、WindowsをインストールしてHPのサイトからドライバーセットをダウンロードして全て更新。
デバイスマネージャーを見るとPCI関連に『不明なデバイス』の表示が数個!でも大丈夫。
これは大体はWindowsUpdateの機種固有のドライバダウンロードみたいなのを入れてやると解消することが殆ど。
私の場合、その他にインテルのサイトから『ドライバーサポートアシスタント』をダウンロードしてインストールします。
このアプリはPCが装備しているインテル製パーツの最新ドライバをリストアップしてインストールしてくれるお助けアプリです。
これによってグラフィックドライバやディスプレイ用オーディオドライバ、ネットワークドライバなどが最新のものに更新されるのでよりベターです。
最後にメーカー純正のハードウェアテスト用のツールソフト“DIAG”のインストールとBIOSの更新。
BIOSレベルで動作するこれらはSSDに専用のパーティションを作って格納しようとするのですが、今回のSSDは容量が小さいうえに何か問題があるのかパーティション追加が失敗した為、Windows上で動作するDIAGで我慢する事としました。
テスト結果はすべて合格でまたまた安堵・・・
BIOSはDVDから更新するやり方で無事完了!
良かった点と反省点
私のやっている事はほとんど自己満足なのですが、CPU・メモリー・HDDを抜かれてジャンクと化したマシンを再び動くようにして元の製品以上の性能に仕立て上げるというのが『趣味』みたいなところがあって、それを『仕事の為』として大義名分を付けているに過ぎません。でも『モノを大切にする』的な自己満足は満たされるので良しとします。
さて、かかったコストは合計4万円を少し切った位。
ネットの中古ショップではこの機種の保証付き品が5万円台で売られていて、CPU単品の価格が2万円弱って事を考えるとコストバランスの偏りがもの凄い。
反省点としては『安さを追求するあまりリスクの高い買い物をしてしまった』という所でしょうか?
ともあれ、このHP EliteDesl 800 G3 TWがまともに動いてくれたおかげでお客様のソフト開発やホームページ作成はサクサクで快適そのもの。
かくして『奇跡の蘇生』は実現したのでした。(タイトル回収できたかな?ダメ?)