こんにちは、久しぶりの投稿です。
パソコンの修理に日々東奔西走しておりますが、昨年リリースされたWindows11が入っているパソコンには未だお目にかかっていません。
ビジネスユーザーは業務システムの動作確認が取れていないWindows11には警戒しているので当然といえば当然なのですが、Windows10のサポート終了が2025年である事を考えるとあと僅か3年でその日がやってくるという事で個人的には『戦慄』をおぼえています。
私の予想
Windows11が昨年リリースされてマイクロソフトが動作保証する機種については無償アップグレードできるとあって、ある個人のお客様がよく知らずに画面のガイダンスの誘導に乗せられてアップグレードしてしまった為に業務用ソフトが動かなくなってしまったというお話を聞きましたが、こうしたアップグレードできるのは昨年2021年夏以降に販売されたパソコンの機種くらいで殆どの機種はWindows11の動作要件を満たしません。
という事は2020年に購入したハイスペックなモデルでもWindows11のインストールができないという事になればセキュリティアップデートも受けられないまま使い続ける事になり、そんなリスクに身を晒し続けるというのは何とも苦しい選択です。
という事は、ここでWindowsからLinuxへの民族大移動が起きるのではないか?と私は予想しています。
過去にもWindowsXPのサポートが終了する時に同じような状況がありました。
当時としてはそれなりの高性能パソコンでもWindows 7には対応しないという機種が世間には溢れかえっていました。
当時も『Linuxに移行するといいよ!』と情報発信する人はいたのですが、殆どの人はそうせずパソコンの買い替えに走りました。
何故か?
私なりに分析した結果は以下の通りです。
- 一般の人にはLinuxが何なのか?理解されていなかった。
- 当時のLinuxはまだマニアックな仕上りで、ハードルが高かった。
- WindowsのアプリがLinuxでは殆ど動かなかった。
- Linuxで使えるプリンターが少なく、使えなかった。
特に3と4は致命的でした。
状況は変わった!
今ではネットはもちろん、書店でもパソコン書籍コーナーではLinuxへの移行を促す入門本の数が増えてきている事で認知度も上がって来ていると思います。
またLinuxの数あるディストリビューションの中でも『ZORIN OS』の完成度は突出しています。インストール直後からWindowsに合わせた使い勝手にセッティングされていてユーザーは戸惑う事無く日本語での利用が可能な事が挙げられます。
※他のLinuxディストリビューションでは日本語入力の設定で殆どの人はくじけます
そして何より、いろいろなコンテンツやソフトウェアがクラウドベースに変わった為にWindows専用アプリケーションに縛られる必要がなくなった事。これが大きいです。
※Microsoft Officeもオンライン版を使えばChromeやFirefoxブラウザから利用できます。
そして、ZORIN OSには標準でLibre Officeというオフィスソフトスイートが入っていて、エクセルやワード、パワーポイントなどのデータを編集できますし、各ソフトのツールバーのアイコン類もMicrosoftのものとさほど変わりません。
Microsoft製のOfficeがバージョンアップする度にメニューの配置やツールバーの配置が変わって混乱させられた事を思えばなんてこと無い…そういうレベルです。
そして、プリンターも各メーカーが機種ごとの対応有無の情報を発信していますし、ドライバーの提供がされている機種も増えています。(HPやエプソンはだいたい動きます)
そして何より驚かされるのはZORIN OSからの印刷結果がとても『ちゃんとしている』事。
そう、機は熟したのです。
使うと驚く快適さ
多少パソコンに詳しくて、使ってはいないけれどLinuxについての情報は目にした事がある方ならご存知のようにLinuxはWindowsに比べてとても軽く快適に動きます。
その理由はLinuxのOSが少ないリソース(CPUの能力やメモリーの実装量など)で動くのでWindowsで使っていてそこそこのスピードで動いていたパソコンなら『激変』したように感じられるかも知れません。
それはそもそもLinuxが(良い意味での)ハッカー達によって競いながら作られた集大成だからではないかと思います。
以下に限られた性能のパソコンで快適に動くか?という事に惜しみない時間を割いてくれた開発者達(基本的にボランティア)に敬服するしかありません。
そして、そうしたソフトウェアをうまくパッケージ化したZORIN OSがすばらしいのです。
私が実際に導入したパターンではCPUがCore2Duoでメモリーが4GBという10年前のPCにSSDを付けただけでかなり動作が速いです。(起動・各種アプリ・シャットダウン)
当店の取り組み
そうは言っても、まだまだ「やっぱりWindowsがいい」という信者さんは多いです。
でも、次期OSへのアップグレードができないけど買ってからまだ年数も浅い人には是非チャレンジして欲しい、との思いからウィンドウズよりも安い料金でのZORIN OSインストールを承ります。(税込8千円/送料・出張費別)
また操作方法や運用アドバイスもサポートチケット(1万5千円/3時間分)で対応します。
できれば、ZORIN OSを入れた整備済中古パソコンをネット販売する事も視野に入れて今後はOSサポート終了パソコンの救済活動に取り組んでいきますので是非ご相談下さい。