2024年11月18日からお問合せが増えた
『WEBサービスからの帳票印刷したいのだが、文字が抜けてしまっている!』
という障害、ひょっとして皆さんも同じ事が起きて騒ぎになっていませんか?
この障害が明らかになってから、殆どのユーザーは『自分のパソコンがおかしい』と思い込んでいろいろと試したりされているのではないでしょうか?
これ、どうやらマイクロソフトのWEBブラウザ『edge』のバグっぽいですね。
ネットで情報を漁りましたが、まだ原因と対策がまとまっておらず、調査中のようです。
大塚商会さんでは
Microsoft
Edgeの以下のバージョンで、現象が発生していることを確認しています。
・131.0.2903.48(11/14リリース)
・131.0.2903.51(11/15リリース/最新バージョン)
と紹介されており、バージョンまでは特定されたようです。
そこで、直近のWindowsUpdateはいつ行われたのかと思い、私の仕事用PCを確認すると
タイミング的にはドンピシャですが、さてこの更新で『edge』に何か手が加わっていたのでしょうか?
"KB4023057"という更新の説明文を見ましたが、それらしい事は書かれていません。
とはいえ状況証拠はある訳です。
もう一度、障害の内容を振り返ってみます。
- 障害にユーザーが気付き始めたのは昨日2024年11月17日頃から
- WEBサービスから印刷されるPDFのプレビュー画面の文字抜けが判明
- 障害の起きているパソコンで使われているWEBブラウザは『edge』である
- 『edge』を使っているパソコンでも障害の起きないものもある。
※恐らくバージョンが異なるので障害が起きていない。
という事はマイクロソフトがこの事を真摯に受け止めてすぐに修正版を出してくれない限り改善しないという事。(オワタ!)
でも大丈夫!
印刷するとちゃんとすべての文字が印刷されるから…☺
これがせめてもの救いですね。
まあ、これを機会に『edge』をやめて『chrome』に変えるのも1つの手ですが、しばらく様子見といったところでしょうか?
『edge』は過去にも印刷時のトラブルを起こした前科があります。
Microsoftのedgeって?
現在のedge(エッジ)はGoogleのchrome(クローム)のベースとなっているchromium(クロミウム)プロジェクトのプログラムソースを使って作られている言わば従兄弟みたいな存在のWEBブラウザソフトです。
初代のedge(エッジ)はマイクロソフト独自の次世代WEBブラウザとして投入されましたがそれ以前にあったInternet Explorer(インターネットエクスプローラー)とも互換性が低く、急激に進化するWEBシステムの進化に対応するのが困難であった事に加え、乱立するブラウザの仕様に1つ1つ合わせてWEBシステムの開発が必要になる事自体が業界の停滞を招くという判断から当時先端的な技術と軽快さが売りであったGoogleのchromeとの互換性を重視して2019年以降、chromium(クロミウム)ベースになったと記憶しています。
chromium(クロミウム)はBSDライセンスといって誰でも自由にソースプログラムを改変する事が許された自由度の高いライセンスです。
私的な見方としては、気位の高いマイクロソフトがよくグーグルの息のかかったソフトウェアをベースに自社ソフトをリリースしたものだな…と思ったものです。
ところが、同じchromium(クロミウム)ベースでありながら独自色を出そうと手を加える内にボロがでてしまい、今回のようなシステムトラブルを誘発してしまう事があります。
Windowsの開発元であるソフトウェアメーカーとしてのプライドもあるのでしょうが、それならこんな障害を出さない努力もして欲しいと思うのは勝手な話でしょうか?